美容師にとっての指名料とは?指名されて給与アップを叶えるために必要なポイント8つ  

美容室により、美容師を指名した際に指名料がかかる場合があります。美容師としてはお客さんから指名されると嬉しいものですが、指名料とはどのような仕組みになっているのでしょうか。ここでは、指名制度と給料の関係、指名される美容師の特徴などを紹介します。

美容師の指名料ってどういった仕組み?

美容院によって違いますが、大きなお店になると美容師が複数人働いています。お客さんが施術してもらう美容師を選ぶシステムを指名制度と呼びます。指名した際に指名料をとるか無料にするかは美容院のオーナーの方針によります

そもそも指名制度とは

お客さんは初めて予約した美容室では、指名せずに施術を受けるのが一般的です。担当した美容師と相性がよければ、次から指名するケースが多いようです。なかには初回から「男性の美容師を」、「女性の美容師で」、「ベテランの美容師で」という風に指名する方もいます。

指名制度を導入している美容室では、基本的にメニューに美容師名と指名料が記されています。腕がよくて指名の多い美容師がいればお店の評判も高くなるため、リピーターや新たな集客につながります。お客さんとしても同じ美容師を指名することにより、いつものヘアスタイルをオーダーすればよいため手間が省けます。また、ヘアスタイルを変えたいときも気軽に相談できるメリットがあります。

美容師にとっては、指名していただくことで自信がつきます。さらに、指名料は給料に関係してくるためモチベーションアップにもつながります。

一方で、お客さんは施術料に加えて指名料がかかるため支払う金額は増えます。施術やサービスと費用が見合わなければ、その美容室を離れてしまうかもしれません。美容師にとっては、なかなか指名してもらえないと逆にモチベーションが下がってしまう可能性があります。指名制度は、メリット・デメリットのバランスを考えて運用することが重要です。

一部歩合制(固定給+歩合給)

美容師の給料形態はお店により違いますが、正社員として雇用契約を結んだ場合、給与は基本的に「固定給」と「歩合給」からなります。固定給は月給として金額が決められていますが、歩合給は指名料や売上への貢献度が反映されて変動する歩合制です。

美容師は一人前のスタイリストになるまで、アシスタントとして2年~4年ほどの見ならい期間を過ごすのが一般的です。そのあいだに、清掃から接客まで基本を学びます。また、シャンプーやブロー、マッサージなどをアシストしながら施術を覚える一方で、チラシ配りやSNSによる発信で営業を行うこともあります。

アシスタントの場合は指名されることがあまりないため、一般的に固定給となります。スタイリストは一部歩合制のことが多く、たくさん指名してもらえば指名料が歩合給となります。固定給として最低限の給料は決まっており、プラスで歩合給がもらえるスタイリストはアシスタントにとって憧れといえるでしょう。

完全歩合制

美容室と美容師が業務委託契約を結んだ場合は、基本的に「完全歩合制」となります。業務委託契約によって雇われた美容師は、美容室の正社員やスタッフではなく、個人事業主なので固定給はありません。そのため、指名料や売り上げが増えるほど給料も高くなりますが、逆に少なければ給料も下がります。

また、業務委託契約ならば労働基準法が適用されません。労働基準法が適用される場合、美容室としては労働時間の制限が義務づけられます。ほかにも休日付与や残業代の支払い、療養や休業に対する補償負担といった義務を果たさねばなりません。

美容室としては業務委託契約を結ぶことにより、そうした義務が発生しないため労働時間や給与面などにおいて契約内容の自由度が高いといえます。美容師は個人事業主として自分で確定申告を行うため、美容室側は納税に関与する必要がありません。

また、美容師は自分で研修や講習会に参加するため、美容室側は研修などを主催する必要がなく、教育面での経費を抑えることが可能です。

美容師の指名料の相場

美容師の指名料はお店がある地域により差があり、お店の方針も関係するため相場にも開きがあります。また、店長やトップスタイリスト、アシスタントからスタイリストになったばかりのジュニアスタイリストなど同じお店でも美容師の経歴や力量でランク分けされている場合もあります。

一般的な指名料の相場は、500円~3千円ほどとされます。これは、施術料の1割~5割ほどに設定しているためです。ランクが高くなると、指名料が6千円~5万円になる場合もあります。全国的に有名ないわゆる「カリスマ美容師」になると、50万円を超えるといわれます。

なお、美容師の給料は固定給のほかに、指名料をもとにした歩合給で決まります。一般的に、10人~99人規模のお店で月給が約26万円とされます。平均年収は約275万円~300万円というデータがあるなか、トップスタイリストになると年収が1千万円を超えるといわれます。

指名が少ない美容師の特徴

給料だけでなくモチベーションを上げるためにも指名をもらいたいものですが、指名してもらいにくい美容師にはどのような特徴があるのでしょうか。指名が少ない主な原因は、お客さんの納得を得られていない、いわゆる顧客満足度の不足が考えられます。

満足な仕上がりにできていない

美容室を利用するお客さんは、イメージ通りのヘアスタイルになることを望んでいます。美容師はお客さんとのカウンセリングにより、可能な限り具体的な要望を聞き出さなければなりません。

思い切ってヘアチェンジしたいお客さんがいれば、そのまま髪型を変えずに伸ばしたい場合もあります。とくに初対面のお客さんは自分の要望をスムーズに理解してくれて、イメージ通りのヘアスタイルにしてくれる美容師だったら、次も指名しようと思うことでしょう。逆に、満足できる仕上がりになっていなければ、次からその美容師を指名する可能性は下がります。

不快な接客をおこなっている

人気のある美容師は施術の腕前がよいだけでなく、接客も上手です。お客さんを出迎えるときから笑顔で挨拶して、施術前から適切なコミュニケーションをとれます。お客さんによっては施術中におしゃべりするのが楽しみな方がいれば、会話が好きではない場合もあります。カウンセリングでは、お客さんがどういうタイプなのか見極めることも必要です。

また、気遣いを忘れずに瀬術しているあいだも、快適なひとときを過ごしていただくことが大切です。いくら施術が上手くても笑顔がなく、自分本位なおしゃべりばかりしている美容師はどうでしょうか。お客さんは少しでも不快に感じたら、次は別の美容師を指名するかもしれません。

施術中の待ち時間が長すぎる

お客さんが予約していた時間通りに来店したにも関わらず、長時間待たされた場合はクレームにつながることがあります。原因としては、直前のお客さんの施術が何らかの事情で長引いたことなどが考えられます。あるいは、施術中もパーマやヘアカラーにかかる時間が長く感じるお客さんもいらっしゃいます。

いずれにしろ待ち時間が長すぎて不満を感じたため、そのときに担当していた美容師を次に指名しない可能性があります。

指名客の多い美容師になるポイント8つ

お客さんから指名してもらえる美容師になるには、次のようなポイントを押さえるとよいでしょう。

1.まずは技術を磨く

美容師として、お客さんが要望する施術を行うことは基本中の基本です。カットやパーマ、カラーリングといったヘアスタイリングをはじめ、スキンケアやベースメイク、メイクアップなどの技術も磨きましょう。そのためには、セミナーや勉強会に参加するとより効果的です。

2.丁寧な接客をおこなう

接客に関しては、美容師のアシスタントを務めた段階で学んでいるはずです。しかし、今一度自身の接客を見直しましょう。笑顔で接しているか、挨拶や言葉遣いに失礼はないかといった基本的なことを確認することで、より丁寧な接客を身につけられます。

3.カウンセリング力を高める

美容師としてお客さんがどのようなヘアスタイルを望んでいるのか、できる限り具体的にイメージするためカウンセリングは重要です。ヘアスタイルだけでなく、お客さんの性格を把握して接客に活かすためにも、トークを磨きカウンセリング力を高めましょう。

4.施術中のコミュニケーションに気を付ける

お客さんを出迎えて挨拶するときから、コミュニケーションははじまっています。はじめのカウンセリングでも同様ですが、さらに施術中のコミュニケーションには気配りが必要です。どの程度会話を交わすべきか、どのような内容が適切かを見極めながら、お客さんが快適に過ごせるように気をつけましょう。

5.身だしなみや清潔感を確認する

美容室を訪れるお客さんは、基本的におしゃれな空間をイメージしていることでしょう。美容師も清潔感のある身だしなみで出迎えて、不快感を与えないことが重要です。服装や見た目だけでなく、体臭や香水などにも配慮しましょう。

6.なるべく待ち時間を発生させない

予約した時間とおりに来店したお客さんを、長時間待たせることは避けたいところです。また、施術中もパーマやカラーで待機する時間が長すぎると、お客さんにとって不満を覚える原因となりかねません。待ち時間は、できるだけ短くなるようにしましょう。もし待ち時間が長引いたときはお声がけをする、ドリンクをサービスするなどしてストレスを和らげるように配慮することが必要です。

7.SNSなどで情報発信していく

インターネットやスマホで美容室を調べて比較する時代です。美容師もX(旧Twitter)やインスタグラムで情報発信してアピールしましょう。自身が得意とする施術や画像をはじめ、好きなファッションや趣味などを自己紹介することで興味を持ってもらえれば、集客につながりやすくなります。

8.口コミ投稿をお願いする

SNSで情報発信することによって、自分を指名してくれたお客さんにお願いして施術の感想などを投稿してもらうことが可能です。ネットやSNSによる口コミ情報は拡散力があり、場合によっては広告を打つよりも宣伝効果が期待できます。

まとめ

美容師にとって、指名料がどのようなものかを紹介しました。指名料は給料に関わるだけでなく、やる気にもつながる重要なものであることがお分かりいただけたのではないでしょうか。美容師になるからには、より多く指名される存在を目指しましょう。

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