韓国のヘアメイクアーティストになるには?学ぶ方法もご紹介

K-POPアイドルや韓国ドラマの人気とともに、韓国メイクへの注目が高まっています。そんななか韓国のヘアメイクアーティストを目指す方も増えています。
本記事では、韓国のヘアメイクアーティストになるための具体的な方法や注意点などを解説していきます。
目次
韓国のヘアメイクアーティストになるには?
韓国のヘアメイクアーティストになるには、技術力と経験が必要です。多くの場合、美容専門学校で学び、国家資格を取得します。その後、美容室や芸能事務所で経験を積みながら、人脈を広げていきます。
韓国で有名なヘアメイクアーティスト
韓国には、世界的に有名なヘアメイクアーティストが数多く存在します。そのなかでも特に注目を集めている人物を紹介していきます。
まずはBLACKPINKを担当するイ・ミョンソンさんです。彼女のメイクは、鮮やかで印象的なアイメイクが特徴です。TWICEを担当するウォン・ジョンヨさんも人気があります。ぷっくりとした涙袋メイクで知られている人物です。
また、少女時代やIZ*ONEを担当したソ・オクさんも有名です。彼女は清純派アイドルメイクの第一人者として評価されています。Red Velvetを担当するシン・ギョンミさんも個性的なステージメイクで注目を集めています。
これらのアーティストたちは、SNSを通じて自身のテクニックを公開することもあります。そのため、彼らの仕事ぶりを間近で見られる機会も増えているでしょう。
韓国のヘアメイクアーティストの働き方

韓国のヘアメイクアーティストの働き方は、主に2つに分かれています。美容室(シャプ)所属と放送局所属です。それぞれに特徴があり、キャリアの歩み方なども異なります。
美容室(シャプ)所属のヘアメイクアーティスト
シャプとは、韓国語で美容室を意味する「샵」の日本語読みです。具体的には芸能人御用達の高級美容室を指します。シャプ所属のヘアメイクアーティストは、主にアイドルや俳優のメイクを担当します。所属すると早朝からシャプに出勤し、芸能人のヘアメイクを仕上げます。
また、シャプでは、歩合制の給与体系が一般的です。人気アーティストを担当できれば高収入も期待できますが、収入の変動が大きいのが特徴といえます。加えて、芸能人との人脈作りも仕事の一部です。
放送局所属ヘアメイクアーティスト
一方、放送局所属のヘアメイクアーティストは、テレビ番組の出演者のメイクを担当します。ニュース番組やバラエティ番組など、幅広いジャンルに対応する必要があります。
放送局所属の場合、給与は固定給のことが多く、安定した収入が得られます。しかし、シャプ所属と比べると給与の上限は低めかもしれません。一方で、労働時間や福利厚生は比較的安定しているでしょう。
両者の違いは、担当する芸能人の範囲と働き方にあります。シャプ所属は特定のアーティストを長期的に担当し、放送局所属は様々な出演者を日替わりで担当します。キャリアの初期段階では、どちらも下積み期間があり、清掃や道具の手入れなどの基本的な業務から始めます。
韓国のヘアメイクアーティストになるには資格が必要!
韓国でヘアメイクアーティストとして活躍するには、国家資格の取得が必須です。この資格は、プロとしての技術と知識を証明する要素です。ここからは、試験内容や出願方法などを解説していきます。
試験内容
試験は筆記と実技の2段階で構成されています。筆記試験では、美容の歴史や理論、衛生学などの知識が問われます。
実技試験では、実際のメイク技術が評価されます。ベースメイクやアイメイク、リップなど、総合的な技術が求められます。
なお、筆記試験に合格すると、2年以内に実技試験を受ける資格を得られます。この期間内に合格できなければ、再度筆記試験から受け直す必要があります。実技試験も60点以上で合格となり、両方に合格して初めて国家資格の取得が可能です。
出願方法
出願はインターネットから行います。韓国の国家資格試験を管理するQ-netというウェブサイトで申し込みます。筆記試験の約2週間前から受付が始まり、希望の日程を選んで申請できます。
出願時には、個人情報や連絡先、希望試験日などを入力します。また、パスポートサイズの写真をアップロードする必要があります。申請後は、指定された期日までに受験料を支払わなければなりません。
受験料
受験料は筆記試験と実技試験で異なります。筆記試験は11,900ウォン、実技試験は17,200ウォンです。日本円に換算すると、それぞれ約1,200円と1,700円程度になります。
支払いはクレジットカードやバーチャル口座への振り込みなど、複数の方法から選択できます。一度支払った受験料は、試験を受けなかった場合でも返金されないので注意が必要です。
難易度
難易度は決して低くありませんが、適切な準備をすれば合格は十分に可能です。合格率は約40%程度です。特に日本人受験者にとっては、言語の壁が大きな課題となるでしょう。
筆記試験は全て韓国語で行われるため、TOPIK(韓国語能力試験)3級から4級程度の語学力が必要です。実技試験では、指示を正確に理解し、制限時間内に的確な技術を披露する能力が求められます。
そのため、合格に向けて美容に関する専門知識はもちろん、韓国語の勉強も欠かせません。また、実技試験対策として、時間内に正確なメイクを施す練習を重ねることが重要です。
韓国のヘアメイクアーティストになるまでのルート
韓国のヘアメイクアーティストになるには、明確なルートがあります。以下の5つのステップを踏むことで、韓国でヘアメイクアーティストになれます。
- 韓国メイクのスキルを習得する
- 語学力を身につける
- ビザを取得する
- 国家資格の受験申請をする
- 国家資格に合格する
まずは韓国メイクの基礎から応用まで幅広く学びます。日本の専門学校や韓国のメイクスクールで技術を磨きましょう。専門学校やスクールでは、韓国コスメの特徴や使い方などを学んでいきます。
また、韓国語の習得は必須なので、TOPIK(韓国語能力試験)3級以上を目指しましょう。学習過程や資格取得により、現地でのコミュニケーションや国家試験対策に役立ちます。
それから韓国で就労するにはビザが必要です。学生ビザやワーキングホリデービザなど、状況に応じて選択しましょう。
ここまでの準備を終えたら、国家資格の受験申請です。Q-netから期限内に申請してください。そして、筆記試験と実技試験の両方に合格すると、晴れて韓国でヘアメイクアーティストとして活躍できます。
韓国のヘアメイクアーティストの平均給料
韓国のヘアメイクアーティストの平均給料は、経験や勤務先によって大きく異なります。初心者の場合、月給10万円以下から始まることも珍しくありません。これは、技術を学ぶ期間として捉えられています。
経験を積むにつれて収入は上昇し、一般的なスタッフの年収は200万円から300万円程度です。ただし、人気アイドルや俳優を担当するトップアーティストになると、年収1000万円以上も夢ではありません。
給与体系は多くの場合、歩合制が採用されています。そのため、担当する芸能人の人気や仕事の量によって収入が大きく変動します。安定性に欠ける面もありますが、努力次第で高収入を得られる可能性があります。
韓国のヘアメイクアーティストになる方法

韓国のヘアメイクアーティストになるには、主に3つの方法があります。
- 独学で技術を身につける
- 韓国の専門学校に通う
- 日本の専門学校に通う
それぞれの方法には特徴があり、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
独学で技術を身につける
独学でヘアメイクの技術を習得する方法は、時間と費用の面でメリットが大きいです。YouTubeやSNSで韓国のメイク動画を参考にしたり、韓国コスメを使って練習したりできます。また、韓国語の勉強も並行して行うことで、より本場の技術に近づけるでしょう。
独学では、オンラインコミュニティに参加して同じ目標を持つ仲間と情報交換することも効果的です。韓国の美容雑誌を定期購読したり、韓国のメイクアップアーティストのSNSをフォローしたりするのもおすすめです。
ただし、独学には限界もあります。プロの指導がないため、正しい技術を身につけられているか不安が残ります。また、韓国の美容業界の最新トレンドをリアルタイムで把握するのも難しいでしょう。
韓国の専門学校に通う
韓国の専門学校に通うことは本場の技術を直接学べるため、効果的な方法です。現地の講師から最新のトレンドや技術を学べるだけでなく、韓国語も上達します。また、韓国の美容業界とのつながりも作りやすいでしょう。
韓国の専門学校では、実践的なカリキュラムが組まれており、プロの現場を体験できる機会も多くあります。有名アーティストによる特別講座やK-POPアイドルのステージメイクを学ぶチャンスもあるでしょう。
さらに、韓国の美容関連イベントやコンテストに参加する機会も得られ、キャリアアップにつながる可能性があります。
日本の専門学校に通う
日本国内の専門学校で韓国メイクを学ぶ方法も人気があります。最近では、韓国メイクに特化したコースを設けている学校も増えています。日本語で学べるため、言語の壁を心配する必要がありません。
また、日本の専門学校では、韓国から講師を招いて特別講座を開催することもあります。韓国の提携校との交換留学プログラムを利用して、短期間韓国で学ぶチャンスも考えられます。卒業後は、日本国内の韓国コスメブランドや韓国系美容サロンへの就職も視野に入れられます。
韓国のヘアメイクアーティストの注意点
韓国のヘアメイクアーティストになるには、長期的な視点と忍耐が必要です。国家資格を取得しても、すぐに華やかな仕事に就けるわけではありません。多くの場合、数年にわたる下積み期間を経験します。
まず、給与面での覚悟が必要です。下積み時代の月給は6万円〜10万円程度と非常に低く、生活の維持が困難な場合もあります。また、長時間労働や不規則な勤務形態も一般的です。早朝から深夜まで働くこともあり、体力的にも精神的にも厳しい職場環境に置かれます。
技術面では、常に最新のトレンドを追い続ける必要があります。韓国の美容業界は変化が速く、新しい技術や製品が次々と登場します。そのため、休日も自己研鑽に充てる覚悟が求められるでしょう。
また、言語の壁も大きな課題です。韓国語でのコミュニケーションが必須となるため、語学力の向上に努める必要があります。言語だけではなく、韓国の文化や慣習への理解も欠かせません。
これらの困難を乗り越え、実力を認められるまでには相当な時間がかかります。しかし、努力次第で高収入や充実したキャリアを築くチャンスも広がるのです。
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韓国のヘアメイクアーティストになるには技術の習得、語学力の向上、そして粘り強さが必要です。国家資格の取得や長い下積み期間など、乗り越えるべき課題は多いですが、努力次第で夢を実現できる魅力的な職業です。
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