レイヤーカットってどんな髪型?切り方からオススメのスタイルまで解説

髪型は、第一印象を決めるうえで重要なポイントです。昨今、女性の「美の追求」は留まることをしらず、多くの髪型が世にあふれています。こうした時代背景もあり、だれもが流行を取り入れながら「オリジナリティ」のある髪型を望んでいます。

そこで今回は、若者から圧倒的な人気を得ている「レイヤーカット」を紹介します。記事内では、レイヤーカットの切り方をはじめ、メリット・デメリットも取り上げます。レイヤーカットに挑戦したい方の参考になれば幸いです。

レイヤーカットとは?

レイヤーカットとは、独特な「段」をつけたカットを指します。髪の毛の各部分を異なる長さにし、躍動感とボリューム感を出すのが特徴です。

レイヤーカットの起源は古く、1970年代にまで遡ります。当時、アメリカで大ヒットしたドラマ「チャーリーズ・エンジェル」に出演の女優ファラ・フォーセットが、レイヤーカットにしたことで一大ブームが起きました。

ふわりとしたウェーブヘアと外にはねた前髪を組み合わせたもので、彼女のスタイルは「ファラ・カット」として広く知られるようになりました。そして、このカットは日本にも波及し、国内の有名アイドルもレイヤーカットを施した髪型が流行していきます。

レイヤーカットは流行や時代の進化とともに、さまざまな種類が誕生しました。ここでは、レイヤーカットの種類について詳しく解説します。

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レイヤーカットの種類

レイヤーカットの種類は、主に4つの種類があります。

ひとつ目は、ハイレイヤーです。ハイレイヤーは、髪の上部と下部の長さに大きな差をつけることで髪全体の重さや厚みを軽減します。その結果、トップが軽やかな印象になるとともに、髪にダイナミックな動きが加わります。

ふたつ目は、ローレイヤーです。ローレイヤーはレイヤーのなかで、もっとも重厚感のあるスタイルといえます。髪の上部と下部を短くするカットのため、落ち着きのある印象を与えます。

3つ目は、セイムレイヤーです。セイムレイヤーは顔の形に沿い、丸みを帯びたシルエットを作り出すカットが特徴です。髪の上部と下部をほぼ同じ長さに切りそろえることで段差を作り、全体的にふんわりとやさしい印象に仕上がります。

最後は、インナーレイヤーです。インナーレイヤーは基本的なカットが終了したあとに、髪の内側にレイヤー状にセニングシザーを入れて毛量を調節します。これにより、髪全体のボリュームをコントロールし、理想的なシルエットを作り出します。

レイヤーカットとウルフカットの違い

レイヤーカットとウルフカットは、どちらも特徴的な段差を持つカット技法ですが、形状には大きな違いがあります。

レイヤーカットは、独特な「段」をつけたカットを指します。一方、ウルフカットは髪の下側に段差をつけて襟足を長くするカット技法です。特徴的な形状がウルフ(狼)の毛先に似ていることから、ウルフカットという名がつけられました。

2つのカットの主な違いは、レイヤーカットが髪全体の動きとボリュームを出すカット技法に対し、ウルフカットは襟足の形状に特徴を出すカットであることです。

両者はそれぞれ異なる特性を持つため、ご自身の顔型や髪質、ファッションスタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。

レイヤーカットとシャギーカットの違い

レイヤーカットとシャギーカットは、どちらも個性的な髪型を作り出すためのカット技法ですが手法と目的は異なります。レイヤーカットの特徴は先述したとおりですが、シャギーカットは毛先をすいたり削いたりすることで軽やかさを追求するカット手法です。とくに、毛先に動きを出したい人や軽快な印象を出したい人にはレイヤーカットが最適でしょう。

レイヤーカットが髪の躍動感とボリューム感を出す技法に対し、シャギーカットは軽やかな印象を出すための技法です。ウルフカット同様、シャギーカットの特徴も理解したうえでご自身の髪質や好みに適したカットを選ぶとよいでしょう。

レイヤーカットが似合う人は?

レイヤーカットは、カットの位置や長さによって髪全体のボリューム感の調整が可能です。そのため、トップのボリュームを増やしたい方や、毛量が多くて広がりやすい方でも取り入れやすい点は大きなメリットです。

また、レイヤーカットは若年層から年配の方まで適した髪型です。これは髪質や毛量に合わせて、どのような年齢層にも魅力的なスタイルが提供できるためです。結論として、レイヤーカットは多くに方に適応できる万能なヘアカットといえます。

レイヤーカット|4つのメリットとは

レイヤーカットは、なぜ多くの方々に支持されているのでしょうか。ここでは、主なメリットを4つに絞って紹介します。

大人な印象を演出できる

レイヤーカットはヘアアレンジによって、大人の上品さと高級感が演出できる点が幅広い層の女性から支持されている要因です。一例として、毛先に低めのレイヤーを入れれば、髪全体のボリュームを自然に抑えながら大人の雰囲気を創り出すことも可能です。

また、外はねや内巻きなどのヘアアレンジも簡単にできるため、ヘアアレンジに苦戦する方にとっては大きな魅力です。

以上のように、ヘアスタイルにレイヤーを取り入れることで大人な印象を与えられるのは大きなメリットといえるでしょう。

小顔効果が期待できる

顔全体を小さくみせるために、顔周りにレイヤーを施すことも効果的な方法です。顔の周りに動きのあるレイヤーをつけると、顔が小さく感じられるからです。顔の輪郭に悩んでいる方には「小顔効果」という点が、レイヤーカットの魅力的なメリットになるでしょう。

毛量は関係ない

レイヤーカットは、髪全体にボリューム感を出したり反対に抑えたりすることも可能です。これは、髪が多い人や少ない人にとって、悩みを解消する有効な手段となります。毛量に関係なく自分の髪質や好みに合わせられる点も、レイヤーカットの大きなメリットです。

スタイリングが楽

レイヤーカットは髪に自然な動きと立体感を加えるため、特別なアレンジをしなくても自然と髪がまとまります。朝の忙しい時間や、くせ毛などでスタイリングが難しい方でも簡単にヘアスタイルが作る点が魅力です。

例をあげると、市販のワックスやムースを使用すれば、髪に深みと動きがついて洗練されたスタイリングができるでしょう。これらの要素を踏まえると、レイヤーカットのスタイリングの手軽さは忙しい現代人にとって大きなメリットです。

レイヤーカットのデメリット

どのような髪型にも、長所と短所が存在します。それはレイヤーカットも例外ではありません。そこで、ここではレイヤーカットのデメリットについて深く掘り下げます。

髪が広がってしまう

レイヤーカットは、髪に動きとボリューム感を生み出すメリットがあります。しかし、この特性を「髪の広がり」と捉える方もいます。

たとえば、くせ毛の方や毛量が多い方は、レイヤーカットによって髪の広がりが強調されてしまうかもしれません。したがって、髪の広がりが気になる方や落ち着いた印象を優先したい方にとってはデメリットになるでしょう。

修復が難しい

レイヤーカットの大きなデメリットとして、修復が難しい点があげられます。一度髪の毛をカットしてしまうと、元の髪型には戻せないからです。

レイヤーカットを施したあとでスタイルを変更したいと思っても、一度カットした部分をもとの長さには戻せません。そのため、自然に髪の毛が伸びるまでの時間、つまり数か月待つしか選択肢がなくなります。

レイヤーカットだけに限ったことではないですが、カットした後は修復が難しい点は理解しておきましょう。

パサついて見えることもある

レイヤーカットは、段カットにするため毛先が薄くなります。これにより、髪の毛はダメージを受けやすくなるかもしれません。たとえば、ヘアアイロンやドライヤーは髪の毛に直接熱を当てるため、毛先が薄い部分の髪の毛が乾燥しやすくなります。

また、乾燥した環境下では髪の毛が水分を失いやすくなるため、パサつきやすくなります。これらのダメージは、毛先を薄くするレイヤーカットでよくみられる症状です。

レイヤーカットをする際は、パサつきやすいといったデメリットを理解したうえで髪の毛に適切なケアを施すなどの対策が必要です。

レイヤーカットに合うおすすめのスタイル

レイヤーカットといっても、ショートからロングまで、さまざまなスタイルがあります。これから紹介するスタイルを取り入れれば、周囲から注目を集めること間違いなしです。

ショートレイヤー|小顔効果アップ

ショートカットとレイヤーとの組み合わせにより、小顔効果を最大限に引き出すスタイルが完成します。具体的には、ハイレイヤーで髪の上部を短く、下部を長くすることで髪全体に軽やかな動きを生み出します。

また、毛先が頬にかかることで顔の輪郭を隠せる点もこのスタイルの魅力です。少しでも小顔に見せたい方に、おすすめのスタイルといえます。

レイヤーボブ|毛先が軽やかに

ボブスタイルは、一見重たい印象を受けやすい特徴があります。しかし、レイヤーカットにより軽快でフェミニンな印象に変化させることが可能です。たとえば、バック部分にセイムレイヤーを採用し、全体のシルエットに柔らかさを加えて毛先が軽やかに揺れる動きを生み出します。顔周りはローレイヤーにし、顔周りがすっきりすれば小顔効果も期待できるでしょう。

ミディアムレイヤー|クールなイメージに最適

ミディアムレイヤーはクールなイメージにピッタリなスタイルで、スマートなシルエットが大きな魅力です。また、顔周辺の髪を長めに残すことで顔の輪郭をカバーできます。シャープで洗練されたミディアムレイヤーは、ビジネスシーンやフォーマルな場でも印象をしっかりと自己主張できる点も魅力のひとつです。

レイヤーロング|王道のスタイル

ロングヘアは女性の代表的なヘアスタイルですが、どうしても毛量の多さで重たい印象になりがちです。しかし、レイヤーカットを取り入れたレイヤーロングであれば、こうした問題も解消できます。

毛先にレイヤーを入れることで、風になびくたびに髪の毛が揺れるため軽やかさが生まれます。さらに、毛先の動きが上品さとエレガントさを引き立て、大人の雰囲気が演出できるのはほかのヘアスタイルにはない魅力といえるでしょう。

まとめ

今回は、幅広い層の方々から支持されている「レイヤーカット」について解説しました。記事内では、レイヤーカットの歴史をはじめ、特徴やメリット・デメリットまで網羅的に紹介しました。

また、ウルフカットやシャギーカットとの違いやレイヤーカットを用いたおすすめのスタイルも取り上げました。レイヤーカットは、髪の量や長さや顔型などに関わらず、自分の髪質や好みに合わせて調節できる万能なヘアスタイルです。

レイヤーカットにするかどうか悩んでいる方は、今回の内容を参考に自分だけのヘアスタイルを見つけてみてはいかがでしょうか。